エキゾチックアニマル
について EXOTIC ANIMALS
エキゾチックアニマルとは犬・猫を除いた愛玩動物の総称として用いられる言葉です。個性的な動物たちが多く、それぞれを愛する方々がいらっしゃいます。
犬・猫と同様に様々な病気がありますが、飼養環境(ケージ環境、温度、湿度、食餌、運動 等)で予防できるものも多いです。それぞれの生態を知って、適切な飼養環境を整えることが重要です。体調不良を発見した時は早めにご相談ください。
ハムスター
ハムスターは、ゴールデンハムスター、ジャンガリアンハムスター、ロボロフスキーハムスター等の種類があり、頬袋に食餌や巣材を詰める姿や、丸くなって寝る姿が愛らしい動物です。雑食性で平均寿命は2~3年。
よくある病気と症状について 下痢、削痩 おしりが汚れている、痩せてきた:
細菌性、真菌性、寄生虫性の感染症、ストレス、不適切な食餌等様々な原因が考えられます。下痢が続くと直腸脱(腸がおしりから出る)を起こしてしまうこともあります。
また、消化器疾患等のため、エサ皿からエサは減っているのに巣にため込むだけで食べていないこともあります。問診や検査により原因を探り、それによって治療やお薬を選択します。皮膚の病気 皮膚が赤い、フケが多い、毛が薄い、痒がっている等:
細菌性、真菌性、寄生虫性の感染症、ストレス、アレルギー性皮膚炎等が考えられます。
問診や検査により原因を探り、それによって治療やお薬を選択します。歯、口の病気 食欲不振、食べにくそう、口の周りが汚れている、口から何か出ている:
不正咬合(歯のかみ合わせが悪い)、歯折、頬袋の炎症、頬袋脱(頬袋が反転し、口から出る)等の可能性があります。
問診や検査により原因を探り、それによって治療やお薬を選択します。目の病気 目が赤い、目が開かない、目脂が多い等:
目の傷、結膜炎、角膜炎、麦粒腫、白内障等が考えられます。
問診や検査により原因を探り、それによって治療やお薬を選択します。その他 外傷、泌尿器系疾患(血尿等)、生殖器系疾患(膣脱等)、腫瘍等様々な病気があります。小さな体で素早く、異変に気付きにくいことも多いです。体調不良に気づいたら早めに対処することが大切です。
ウサギ
ミニウサギ、ネザーランドドワーフ、ホーランドロップ等様々な種類があります。フワフワな毛並みと、ひくひく動くお鼻、何か要求があるときや警戒時に足をダンッと鳴らす姿は愛くるしいです。草食性で平均寿命は7~8年です。
よくある病気と症状について 消化器系の病気 食欲不振、便が小さい、便がつながっている、下痢等:
餌が合わない、ストレスや抵抗力の低下、抜け毛を飲み込み消化管内に停滞している、感染症等の原因が考えられます。換毛期や季節の変わり目にも多いトラブルです。問診や検査により原因を探り、それによって治療やお薬を選択します。歯や口の問題 食べにくそう、歯ぎしりする等
不正咬合(歯のかみ合わせが悪い)、歯の過長(歯が伸びすぎている)、歯折、舌炎、口内炎等が考えられます。問診や検査により原因を探り、それによって処置や治療方法を選択します。皮膚の病気 皮膚が赤い、痒がっている、フケが多い、毛が抜ける等
細菌性、真菌性、寄生虫性の感染症、ストレス、アレルギー性皮膚炎等が考えられます。問診や検査により原因を探り、それによって治療やお薬を選択します。目の病気 目が赤い、目が開かない、目脂が多い等
目の傷、結膜炎、角膜炎、麦粒腫、白内障等が考えられます。問診や検査により原因を探り、それによって治療やお薬を選択します。その他 外耳炎、斜頸(首が傾いている)、泌尿器系の病気(血尿等)、生殖器系の病気、腫瘍等様々な病気があります。具合が悪いことを隠すことが上手です。体調不良に気づいたら早めに対処することが大切です。
小鳥
小鳥といっても、十姉妹、文鳥、セキセイインコ、オカメインコ、オウム類等幅が広く種類も多いです。きれいな羽色と自由に飛ぶ姿、上手にコミュニケーションをとる姿が魅力的です。
よくある病気と症状について 栄養失調による病気 止まり木から落ちる、足に力が入らない、呼吸が荒い等:
ビタミン欠乏、カルシウム欠乏、ヨウ素欠乏等様々な原因があり、それによって症状が変わります。問診や検査により原因を探り、それによって治療やお薬を選択します。嘴の異常 過長(嘴が長い)、折損(嘴が折れる)等が起こることがあります。問診や検査により原因を探り、それによって処置や治療方法を選択します。
生殖器系の病気 卵塞(卵詰まり)、総排泄腔脱、卵管脱等の卵に関わる病気が見られることがあります。おしりから卵がみえているのに出ない(いきんでいる)、おしりから赤いものがみえていることで気づくことが多いです。問診や検査により原因を探り、それによって処置や治療方法を選択します。
その他 神経症状、腎機能低下、痛風、感染症等様々な病気があります。体調不良に気づいたら早めに対処することが大切です。
フェレット
胴長短足の姿に天真爛漫な性格が魅力的なフェレット。平均寿命は6~8年です。高齢になってくると残念ながら病気が増えてくる傾向がありますので、若いうちから定期的に健康チェックを行い、病気について飼い主様が知っておく必要が大切です。
よくある病気と症状について 腫瘍 ・尻尾から腰、背中にかけて左右対称に脱毛する等:副腎腫瘍の可能性があります。
・だるそうにして元気がない、反応が鈍い、よだれが多い等:インスリノーマの可能性があります。
・リンパ節が腫れる、急に衰弱する(体重が落ちる)等:リンパ腫の可能性があります。
・皮膚に赤いおできがある、痒そうにする:肥満細胞腫の可能性があります。泌尿器系の病気 排尿しづらそう、少量で頻回に排尿する、血尿がでる:尿石症の可能性があります。
消化器系の病気 食欲がなくなる、嘔吐する、下痢をする:
胃潰瘍や消化管内異物(誤って何かを食べてしまった)の可能性があります。風邪のような症状 くしゃみ、鼻水、目脂が出る、熱がある:
飼い主さんのインフルエンザがフェレットにうつることがあります。またインフルエンザに罹っているフェレットから他のフェレットや人へうつることもあります。症状は人と同様で、症状に応じて対症療法を行います。重症化すると亡くなってしまうこともあります。その他 アリューシャン病、犬ジステンパー症、フィラリア症等の感染症、外部寄生虫症、歯の病気、目の病気等があります。
爬虫類
爬虫類といっても、トカゲ、カメ、ヘビ等多種多様です。魅力的な見た目や色、散歩がいらず、限られたスペースで飼養可能なことで飼われる方が増えてきているのでは無いでしょうか。体調に異変を発見したら、まずはご相談ください(対応できない場合もあります。)