犬の診療・予防 DOG

犬の病気 DOG DISEASES

よくある犬の病気について

皮膚の病気
症状

皮膚が赤い、フケが多い、湿疹がある、痒がっている、脱毛、できものがある等

疑われる病気

細菌性・真菌性・寄生虫性の皮膚炎、アトピー性皮膚炎、アレルギー性皮膚炎、内分泌疾患、腫瘍等

治療

問診や検査により原因を探り、それによって治療や処置・お薬を選択します。
寄生虫駆虫薬、内服薬、シャンプー等の外用薬、食餌療法等を行います。

消化器の病気
症状

食欲不振、嘔吐する、下痢をする、便秘気味、おなかが張っているようだ、唾液が多い等

疑われる病気

胃腸炎、食道炎、大腸炎、異物の誤飲(誤っておもちゃ等を食べてしまった)、感染症、食物アレルギー、炎症性腸疾患、腫瘍等

治療

問診や検査により原因を探り、それによって治療や処置・お薬を選択します。
内服薬や食餌療法等を行います。

循環器の病気
症状

散歩ですぐに疲れる、運動したがらない、咳をする、四肢が冷たい、呼吸が荒い等

疑われる病気

僧帽弁閉鎖不全症、肥大型心筋症、拡張型心筋症、肺高血圧症等により血液の流れが悪く心臓に負担がかかっていることが疑われます。

治療

問診や検査により原因を探り、それによって治療や処置・お薬を選択します。
主に内服薬により治療します。

歯や口の病気
症状

口が臭い、歯ぐきが赤い、食べづらそうにする、歯がぐらぐらする、色のついた鼻水がでる、食べづらそう等

疑われる病気

歯肉炎(歯ぐきの炎症)、歯周炎、歯槽膿漏、歯根膿瘍、口内炎、口腔内腫瘍等
歯石がたくさん付着することで歯ぐきに炎症を起こしたり、歯の根っこまで炎症が広がることがあります。悪化すると歯が抜けたり、鼻や頬から膿が出ることもあります。

治療

歯石の除去、内服薬の処方、抜歯等
ひどくなる前に日ごろからの口腔ケアが大切です。
また口を触られることに慣らしてあげましょう。

目の病気
症状

目脂が多い、目が赤い(充血している)、眼がショボショボしている・痛そう、眼が白い、散歩を嫌がる 等

疑われる病気

角膜炎、結膜炎、ドライアイ(乾性各結膜炎)、外傷、白内障、緑内障 等

治療

主に点眼薬を処方します。

PREVENTION 予防について

ノミ・マダニの予防

お散歩で道路脇の草むらの匂いをかいだり、公園で遊んだりするワンちゃんは、ノミ・マダニに寄生されないように予防することが大切です。ノミ・マダニに寄生されると、皮膚の病気を引き起こすだけではなく、貧血や発熱等を起こし、重症の場合は死亡する病気もあります。

また、近年では、人がダニの媒介により「重症発熱性血小板減少症候群(SFTS)」を引き起こし死亡してしまうこともあります。ワンちゃんだけではなく人の命を守るためにもノミ・マダニ予防は重要です。昔よりも気温が高い日が多く、ノミ・マダニの活動期間も伸びています。

予防方法

外用薬、内服薬

フィラリア予防

フィラリアは蚊が媒介する寄生虫で、犬の心臓(心臓から肺)に寄生し、重症化すると死亡するこわい病気です。フィラリアの幼虫をもった蚊に犬がさされることにより感染します。(フィラリアに感染した犬の血を吸った蚊が別の犬を刺すことで感染します。)

蚊にさされないように100%対策することは難しいので、感染して間もないタイミングで体に入ったフィフラリア幼虫を駆除する薬を蚊が発生するシーズンに投与して予防します。

予防方法

内服薬、外用薬

ワクチンについて

ワクチンは大きく分けて狂犬病予防ワクチンと混合ワクチンがあります。狂犬病予防ワクチンは狂犬病予防法により生後91日以上の犬は、年1回の狂犬病ワクチンの接種が義務付けられています。
混合ワクチンは、飼い犬の健康を守るために飼い主様が行う任意のワクチンです。

狂犬病と狂犬病予防ワクチンについて

狂犬病は、狂犬病ウイルスによる感染症です。犬だけでなく人間を含むほぼ全ての哺乳類に感染する人獣共通感染症です。感染した動物の唾液にウイルスが含まれており、その動物に咬まれることで感染します。

発症後の有効な治療法はなく致死率ほぼ100%の怖い病気です。日本では1957年以降発生しておりませんが、発生しないように予防を継続することが大切です。前述のとおり、生後91日以上の犬は、年1回の狂犬病ワクチンの接種が義務付けられています。

混合ワクチンについて

混合ワクチンの接種は法的な義務ではありませんが、大切なワンちゃんを重篤な感染症から守るために重要です。ワクチンの接種で感染を100%防ぐわけではありませんが、もし感染し、発症しても軽い症状で済んだり命を守ることができると期待されます。

複数頭飼養していたり、ドッグランやペットホテルを利用する、自然の中でお散歩を楽しむことが多い場合は積極的な接種をお勧めします。

混合ワクチンの種類
コアワクチンと
ノンコアワクチン
について

◆コアワクチン
犬ジステンパーウイルス感染症、犬パルボウイルス感染症、犬伝染性肝炎、犬アデノウイルス2型感染症の感染した場合に非常に重篤化する感染症を予防するもので、すべての犬に接種が推奨されているものです。

◆ノンコアワクチン
犬パラインフルエンザウイルス感染症、犬コロナウイルス感染症、レプトスピラ感染症を予防するもので感染のリスクがある場合に接種が推奨されるものです。

飼養環境や体質をみながらワクチンを選択、ご提案させていただきます。

接種のタイミング

生後6週間以降に初回のワクチンを接種し、その後3〜4週間おきに2回接種することが望ましいです(初年度のみ計3回)。
お迎えした状況、それまでのワクチン接種履歴をみながら予定を立てます。その後は1年ごとの接種を推奨します。

ワクチン接種
についての注意事項

ワクチン接種により次のような症状を起こすことがあります。(接種部位の痛み・痒み・腫れ・発赤、嘔吐・下痢、元気・食欲の低下、顔の腫れ・むくみ等)

特に、顔の腫れやむくみ、嘔吐が見られた場合は速やかにご相談ください。またそれ以外でも上記のような症状があらわれた場合はご相談ください。

surgery 避妊去勢手術について

避妊去勢手術は不可逆性のものです。メリットとデメリットを踏まえてお考え下さい。

避妊手術のメリット・デメリット

  • メリット

    • 乳腺腫瘍の発生率の減少

    • 子宮蓄膿症、卵巣・子宮腫瘍の予防

    • 発情に伴う出血がなくなる

    • ホルモンバランスの変化によるストレスの軽減

    • 発情出血のストレスが軽減

    • 望まない繁殖を防ぐ

  • デメリット

    • 代謝が落ちて太りやすくなる、稀に尿失禁を起こすことがある

去勢手術のメリット・デメリット

  • メリット

    • 前立腺肥大症の予防

    • マーキング・マウンティングの減少

    • 尿臭の減少

    • 会陰ヘルニア・肛門周囲腺腫の発生率の減少

    • 性ホルモンに関連したストレスや攻撃性の減少

  • デメリット

    • 代謝が落ちて太りやすくなる

FLOW 手術の流れについて

  • 01

    事前診察・相談

    相談、健康状態を確認します。

  • 02

    手術日の決定

  • 03

    手術前検査

    血液検査、レントゲン検査、エコー検査を実施し、麻酔をかけて手術可能か確認します。事前診察時に実施する場合と、手術日当日に実施する場合があります。

  • 04

    手術当日

    絶飲絶食で来院していただきます。(麻酔をかけたときの誤嚥を防ぐため)
    当日検査が必要な場合は午前10時までに、当日検査がない場合は11時までに来院をお願いします。

  • 05

    手術

    麻酔管理をしながら手術を行います。女の子の避妊手術の場合は、一泊お預かりして、翌日にお迎えに来ていただくこともあります。

    手術後は傷口の保護のためエリザベスカラーをつけたり、術後服を着ます。傷口が安定するまでは入浴はできません。

  • 06

    手術後のチェック

    退院後7~14日後に必要に応じて抜糸、傷口の確認をします。手術後は数日間抗生剤を処方します。

HEALTH CHECK 健康診断について

健康診断は随時受け付けております。人と一緒で、ワンちゃんも病気の早期発見が大切です。
自分で話せず、年をとるスピードが人よりも速いため、飼い主様が体調の変化・異変を気づく必要がありますが、動物は不調を隠すことが上手です。健康診断は健康な時の正常値の把握、病気の早期発見、早期治療へつながります。

健康診断メニュー
A

触診、聴診、尿検査、糞便検査、血液検査

B

触診、聴診、尿検査、糞便検査、血液検査、レントゲン検査

C

触診、聴診、尿検査、糞便検査、血液検査、レントゲン検査、エコー検査

どのコースにするか迷う場合はご相談ください。
また、血液検査の項目についてはご相談の上決めさせていただきます。

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